新世代の印刷技術「LATEX PRINT」

LATEXプリントテクノロジーは圧倒的な素材対応力・汎用性卓越した品質を実現しながら、高い環境基準を満たした新しい印刷技術

 水性インクにラテックス(水溶性ポリマー)が複合されたLATEXインクを使用し、印字と同時に乾燥・硬化させることで皮膜となり素材に定着します。この仕組みにより非コート塩ビのようなインクが染み込まないメディアにも印刷をすることができ、また印刷後すぐ加工できるためスピーディーな納品が可能になります。

 溶剤インクと同等の高い屋外耐候性と、他に類をみない高い耐擦過性を備え、屋内外を問わず多彩な表現に対応するLATEXプリントは、クリエイティブの幅を大きく広げる可能性を秘めたクリエイター待望の出力環境です。

溶剤プリントとLATEXプリント

 屋外耐候性が高く看板等にも使用されるソルベント(溶剤系)プリントは、今も十分現役な技術。ですが強い刺激臭とインクに含まれる毒性ゆえに屋外利用に限定されてきました。また乾燥に24時間〜48時間を要するため後加工へのタイムラグがあり、納品までに日数を要する難点がありました。

 一方でLATEXインクは溶剤と同等の耐候性を持ちながらインクは無臭。各種認定マークも取得した無害でクリーンなインクは病院や子どもが遊ぶ屋内環境にもストレスなく使用できます。また印刷と同時に生成されるポリマー粒子の硬化により、ラミネート無しでも高い耐候性と耐擦過性(キズ・擦れへの耐久性)を持つ非常に優秀なプリント技術です。

 耐候性は一般にラミネート無しで屋外最大3年・屋内最大5年、ラミネート加工すれば屋外5年・屋内10年の掲示に耐えることができます(印刷するメディア自体の耐久性に依存します)

耐擦過性実験

溶剤プリント・LATEXプリントでの耐擦過性比較実験(キズの付き具合を確認)を行いました。 プリント出力したものを十円硬貨で強く削った結果、溶剤プリントはインクが削れ下地が見えましたがLATEXプリンタは抗スクラッチ成分が含まれたLATEX皮膜により、傷がつかず印字品質を保ちました。
この高い耐擦過性により、フロア広告・フロア誘導などの床張りにおいても、1・2ヶ月の短期イベントであればラミ無しで使用することができ、大幅なコストダウンとなります。また空間構成用の出力物がより身近になり、クリエイティブの自由度は飛躍的に向上します。

LATEX プリント 特徴と仕様